プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 810号 /2016年10月22日発行

好奇心や想像力を伸ばす教育 先生方に責任と自信、余裕を

岡小学校のゲストティーチャーとして3年生に「小さな発見」について話した。「私の友人T君は、大学生に動物や魚が住む環境について教える偉い先生だ。小学生のころ、一緒に大沢川で小魚などを取って遊んだ。その時好きだった遊びが今のT君の仕事に結びついている」。そんな昔話しを中心に、身の回りの小さなことにも興味を持つ楽しさを話したが、伝わったかどうか。

子どもたちは話の内容より、資料を映すために使ったパソコンや機材に興味があった。スクリーンで影絵遊びをする子、レーザーポインターで遊ぶ子、パソコンの画面を覗きにくる子…。驚くほどの好奇心と行動力、そして瞬時に遊びを作り出す想像力には感心した。身の回りの小さなことに興味を持つ楽しさは、彼らのほうが十分に知っている。後輩たちのそんな光景がとても頼もしく思えた。

先月、小6と中3を対象に行われた全国学力テストの結果が発表された。結果は良好との報告だ。ただその一方で、教育現場がテスト対策に振り回されていないだろうか。先生方が責任と自信、余裕をもって接することができる環境も守らなくてはいけない。

BayPRESS 809号 /2016年10月08日発行

重大な決定を他人任せに 病院移転は自らの考えで

「なれ合いや根回しで事を丸く収めるのではなく、都民の前で決定過程をつまびらかにする」。小池百合子東京都知事は所信表明でこう語った。そして「知事にも都議にも職員にも公僕の精神が求められる。公の意識を持たない者が個のために公益をねじ曲げてはならない」と強調した。

さて、桜ヶ丘病院の移転問題。清水庁舎と桜が丘公園とどちらが最適か。残念ながら田辺市長は、明らかにすべき過程を踏まなかった。清水区の将来を決める重大な決定過程を、他人任せにするという決定をした。

運営母体の理事長に対し、市長名でどのような公文書を手渡したのか。一連の経過を含め、当局から議会へ正式な説明はない。一体、どこで、だれと、このような筋書きを描いているのだろう。

もし、移転先を清水庁舎に決めれば、必然的に庁舎は解体。清水駅東口公園への移転計画が一気に現実味を帯びる。

田辺市長の思惑通りかもしれないが、それで良いのか?なぜ、自らの考えを自らの言葉で話せないのか。決定過程の説明責任を果たさない限り、公益をねじ曲げていると言われても仕方がない。

BayPRESS 807号 /2016年09月10日発行

前例主義は無責任の連鎖 市長は率先し意識改革を

9月定例市議会が始まる。補正予算に加えて決算審査、そして総括質問の準備と慌ただしい。

人口減少が進む。全国津々浦々、地方自治体はその対策に躍起だ。しかも本市はそのスピードが早い。将来推計で2025年に約65万人、2040年に約56万人まで減少する。

この流れを食い止めるべく、田辺市長は「2025年総人口70万人の維持」を掲げた。他市と同じことをやっていたのでは目標の達成はあり得ない。まずは、全庁一丸となってその目標に進むべきと思うが、緊張感は感じられない。

前例主義があらゆるところに顔を出す。市議会でもたびたび指摘される問題だ。機能を失った前例の踏襲は、「無責任の連鎖」そして「保身の現れ」にほかならない。まずは意識改革が急務だ。
本来は率先して行政の風土を変えるべき市長が、最近その風土に埋没しているように思えてならない。

総括質問は議員一人三回の質問(登壇)が許されるが、市長答弁は原則一回目の最初だけ。「以下は局長に答弁させます」が慣例だ。他市に例はない。まずは議会答弁から変えてはいかがだろうか。

BayPRESS 805号 /2016年08月06日発行

病院と庁舎移転とLNG火発 海洋拠点構想との整合性は?

23日、桜ヶ丘病院の移転を考える会と市側との会合は最終局面を迎える。同会は田辺市長に出席を求めたが、他の公務との調整がつかず欠席だという。

津波浸水想定区域で、災害対策本部を置くことさえ危ぶまれた清水庁舎を、なぜ候補地として残すのか。病院移転で周辺に賑わいが生まれるというが、どういうことか。

その前に、現庁舎はどこへ、どのような形で移転するのか。水面下では清水駅東口公園に移転、高層マンションと一体的に建設し、その借地料で庁舎建設費を賄うという計画が動き出している。しかし、その隣接地では国内最大級の火力発電所の建設計画が進行中だ。計画に支障はないのか。

過日、市長は地元経済団体主催の講演で「日の出地区の企業跡地を取得しアクアリウム施設(水族館)を建設。同地区を世界レベルの海洋文化拠点にするする」と話したという。港周辺の開発と海洋研究と人材育成、それに観光を結び付けようという構想だ。

市の構想と、これら一つ一つの問題との整合性をどう考えているのか。市長は市民の不安と疑問に直接答えるべきだと思う。

BayPRESS 803号 /2016年07月09日発行

白血球も尿酸値も高いね~ 手遅れになる前に健康診断

議会質問を前にした、先々週の土曜日。朝起きたら喉が痛い。「根性で治るだろう」と思ったのも束の間、鼻水が「つつ~っ」。慌ててクリニックへ。 「あ~、喉チン○が真っ赤だね~。痛いね~」と先生。採血したばかりのデーターを見て「ほら、白血球高いね。闘いは始まったばかり。応援の薬を飲もう」と元気づけてくれる。席を立とうとしたら「あれっ、尿酸値も高い。一週間試しに薬出しとくよ」と追加のダメだし。

ガラガラ声と微熱はそれから2~3日続いた。質問日の前日に何とか体調が戻り、原稿が仕上がったのが当日の午前2時。「もしあの時、根性に頼っていたら」と考えたら、背筋が寒くなった。しかも、議場では年下の議員が初の痛風発作で苦しんでいた。内心冷やり…。「議会終わったら検診受けなきゃ」。

議会では「健康寿命を延ばすための政策」を議論。各種検診の受診率向上に向け、行政のお尻を叩いているというのに。

手遅れになる前にまずは健診。勤務先等で受診機会のない人の、骨粗しょう症などの各種検診の相談は 健康づくり推進課

BayPRESS 802号 /2016年06月25日発行

桜ヶ丘病院はどこへ 反感買う頑な姿勢

静岡商工会議所公表の1~3月期の景気動向は全業種で悪化。「需要の停滞」「利用者ニーズの変化への対応」が経営上の課題となっている。

企業のステークホルダー(利害関係者)とは従業員、顧客、取引先や株主等である。従業員とは理念が合致しているか。時とともに変化する顧客の要求に柔軟に応えられているか。また、取引先とは連携強化が進んでいるか。その結果、業績と株主へ利益配分が決まる。

行政の最も大きなステークホルダーは市民。本市行政にこの意識が徹底されているとは思えない。特に幹部職員の頭が固い。万事が前例主義。「法令順守」と言えば恰好はいいが、時としてその頑な姿勢が市民の反感を買う。

救護病院でもある桜ヶ丘病院の移転先二案。市の姿勢は「清水庁舎は津波浸水区域内だが街の賑わいが期待できる」。一方の「桜が丘公園内は安全だが法令上の問題等がある」と否定的だ。これに対し周辺住民は「法令順守より人命優先。街の賑わいを病院に求めるのは非常識」と声をあげる。

日本各地で不気味な揺れ。度重なる震災の教訓を得てなお、市民の声に心から応えようとする姿は見えてこない。

BayPRESS 801号 /2016年06月11日発行

市議会は無駄な存在!? 議会改革は待ったなし

「燃えろよ燃えろ あーかーぐーみー」「 僕らは白い稲妻…」。小学校の運動会。元気いっぱい大きな声で歌う新一年生、上級生のリードが頼もしい。この子たちが成長し、安心して暮らせるまちを創らなければと改めて思った。

作家村上龍氏の書籍「13歳のハローワーク」。「子供たちが好奇心を大切にし、好きな職業を早い時期に選ぶことができれば」という思いで幻冬舎より出版され、ベストセラーに。
2005年に公式サイトが立ち上がり、今では月間800万ページビューを超える。5月、同サイトで検索された将来なりたい職業のトップは「金融業界で働く」。政治家は、なんと91位だった。

政治不信は高まる一方だ。地方議会もご多分に漏れず。昨年3月、武蔵野市で「市議会の廃止」が一般市民から提出された(産経新聞5月29日付朝刊「にっぽん再構築・地方議会が危ない」)。「執行部案をただ通すだけの無駄な存在」というのがその理由だった。
果たして、このまちの市民は静岡市議会をどう見ているのだろうか。質問のあり方、情報の公開と共有。議会改革は待ったなしだ。