プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 863号 /2019年02月23日発行

賑わい創出に区役所 不安とツケは残すな

 市議会で新会派「創成静岡」を結成した。メンバーは交渉会派の要件を満たす4名。議会運営委員会への出席や代表質問権も与えられた。議会の常識に縛られることなく、市民意識を大切に活動したい。

 結成のきっかけとなった「清水庁舎移転反対」請願は7,116筆の署名を持って提出されたが、15日に開催の総務委員会では不採択となった。

 移転問題は建設検討委員会で2年をかけ議論されたが、津波浸水想定地域に防災拠点機能を持たせた庁舎を移転することの是非、財政状況が一層厳しくなる中で85憶円という建設規模の妥当性、区役所に賑わい創出は期待できないという検討委員会からの指摘。加えて、公有地の有効利用からも、近い将来、賑わいの拠点となるエリアの中心に、役所を建ててよいのか疑問も残る。

 そして、築36年が経過した現庁舎の改修検討は十分だったのか。既成事実の積み重ねで事が進んでいくことに不安を感じる。

 リスク管理の可点からも、災害・財政面で希望的観測が入り混じる事業実施は、再検討するのが当然。災害の不安と、ツケは次世代に残してはいけないと思うのだが…。


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