プリズム

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BayPRESS 862号 /2019年02月09日発行

増加するクルーズ客船 関連産業の育成急務

 清水港は、開港120周年を迎える。今後も増加していく客船の寄港数を、どのようにして町の賑わいに結び付けるのか、ハード・ソフトを含めた整備が急がれている。

 昨年、清水港に寄港したクルーズ船は33隻。台風の影響もあり前年には及ばなかったが、今年は38隻を予定。今後、清水港の客船寄港数はのびていくことが確実視されている。 

 県はアジア最大のクルーズ船運営会社「ゲンティン香港」と、旅客ターミナル等の整備に関する協定締結。ハード面の整備が完了する予定の20年には53回約16万人、30年までには105回約47万人の寄港を目指している。

 これまで、多くのクルーズ旅客が富士・山梨方面へのオプショナルツアーに参加する一方、商店街など地元への経済効果は限定的だった。

 静岡市ではクルーズ船乗客の市内回遊トライアル事業として、観光案内ブースでの民間企画の個人向けツアー紹介、商店街までのシャトルバスの運行、駅前銀座では着物着付け体験、地酒マルシェなどの事業を実施している。

 モノへの消費から「コト(体験型)消費」が注目されている。市はクルーズ関連産業の育成に一層力を入れるべきだ。


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