プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 871号 /2019年07月13日発行

駿河湾フェリーが駅直結 駅東に賑わい生む施設を

 日の出埠頭にあった駿河湾フェリー発着場が、2022年までに江尻地区移転、清水駅に直結する事が決まった。朗報だと思う。活用の仕方によっては、県外から多くの観光客を呼び込むことができる。

 清水庁舎移転問題の一つが市有地の有効利用だ。夕刻からは明かりが消え、週末には扉を閉ざしてしまう、賑わいの拠点とはなりえない大きなビルを、JR清水駅に直結する玄関口に建設して良いのか。

 市はこれまで、この地域に商業施設等の誘致を考えてきた。当然のことだと思う。しかし、一向に進まなかった。人口減少が進む地域で、駅に近いだけでは訴求力が弱かった。結局「庁舎ぐらいしかない」との結論に達したのだろう。

 しかし今、駿河湾フェリーの発着場の建設や、市長が公約したサッカー場の建設など、近い将来、この地域の環境は大きく変わる。駅東の市有地は幸運にも残された。市外、県外から多くの人を呼び込み、賑わいを生む商業施設等の誘致にこそ取り組むべきだ。

 市が日の出地区で計画が進める水族館施設も候補の一つ。庁舎と共に計画が進んでいるが、遅くはない。絵柄の違うジグソーパズルを、次から次と、力でねじ込んだとしても将来の姿は見えてこない。


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