プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 872号 /2019年07月27日発行

民主的な市政運営望む 庁舎移転に市民意向調査

 6月定例市議会が閉会した。総括質問では田辺市長に「新庁舎建設は市民の過半数の理解が得られていると思うか」再三訊ねたが、田辺市長からの答弁はなかった。

 今回の市長選挙では投票総数の過半数を得ることができなかった。庁舎移転に関する静岡新聞社の調査では反対が賛成を上回った。加えて、市がこれまで行ってきたタウンミーティングや、市民アンケート、パブリックコメントの結果などを見ても、十分な市民理解が得られているとは言い難い。

 多くの市民の理解を得ながら市政運営を行うことは、市長が市行政を預かる上においての基本。今回の質問は民主的な市政運営を求められる市長に、その見解を問うものだった。

 市長はこれまで「市民の代表たる議会に判断してもらう」と発言してきたが、市民理解が得られているとは言い難い事業の可否を、議会に丸投げするとしたら無責任極まりない。

 行政の責任者として議会への関連議案の上程前に、早急に市民説明会を開催し、市民の意見を集約。必要があるとするなら計画を見直し、改めて住民投票、もしくは、それに準ずる市民意向調査を行う必要があると思う。


記事の一覧へ