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BayPRESS 878号 /2019年11月09日発行
いつ起こるかわからない災害にどう対処するか。岡生涯学習交流館で行われた、岡船越地区包括支援センター主催の「自宅でずっと」ミーティングを取材した。テーマは「要援護者を災害から守るには」。講師は望月篤医師と薬剤師の杉本道信氏。
望月医師は「防災の最大の目的は生き残る事。生き残れたら周りの命を助ける活動を」とした上で、被災直後のトリアージに話が及んだ。「多数の負傷者の中から、誰を優先的に病院に運ぶのか。」
識別色は4色。赤色は重傷群、黄色は中傷群、緑色は軽傷群、そして、黒色は死亡群。「医師だけではなく市民にも判断が求められる。まず、赤を見つける事」。判定の基本は歩呼爪手(ほこつめて)①歩ける人→すべて緑②呼吸していない→気道確保。二回やっても呼吸なしなら黒色③呼吸数が1分間で30以上、または9以下→赤色④爪を押さえて離してピンク色に戻るのに2秒以上なら赤色。⑤指示通り手を握れない人は赤色。
杉本氏は「お薬手帳は薬剤の記録以外に、総合的な情報が記載されている。災害時、手帳の有無で診察時間が大きく違う」と話した。普段から携帯を心掛けて頂きたい。(K)
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