プリズム

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BayPRESS 974号 /2025年05月31日発行

東静岡アリーナ8月入札公告へ 資材高騰や社会情勢への不安も

 静岡市が東静岡駅前に建設予定のアリーナは8月に入札公告、304年春の開業を目指す。

 市議会が承認した事業費は最大で約300億円。経済波及効果は2年間で5千億円以上。難波市長は「市民への投資案件」と話すが、不安が無いとは言い切れない。

 建築設備の物価上昇や、専門施工事業者の人手不足が続き、公共事業の入札不調が相次いでいる。

 静岡市民文化会館の改修では、応札業者の価格は市が予定した約160億円の2倍以上で大札不調。県事業の新中央図書館では、概算事業費を180億円から298億円に増額したものの手が上がらなかった。

 資材高騰は、原油価格の上昇や、ウクライナ情勢が、また、人件費高騰は人口減少による労働力不足、国内外の社会情勢と複数の要因が複雑、複合的に絡み合っている。

 将来への漠然とした「不安」を口にすれば根拠は?と問われそうだが、予測を「確実」と断言できる根拠も無い。

 入札は成立するのか。また、経済波及効果は期待できるのか。事業提案書にもしっかり目を通していきたい。


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