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BayPRESS 973号 /2025年04月19日発行
静岡市議会議員として新しい任期が始まった。
民主主義とは何か、議会とは何か。「デモクラシーの論じ方ー論争の政治」(杉田敦著ちくま新書)を読み返した。
対話形式で本文が始まる。「今の議会は人々の意見を十分に反映しているだろうか。ある一部の人々の利害だけを反映しているように思える」。
問題はこの一文に凝縮されているように思う。議員の役割は二つ。「一つは、市民の意見を忠実に伝える役割。もう一つは、民意を作り出す役割。どちらも大事だが「常に人々の声に耳を傾ける回路を失ったら、単なるエリート集団になってしまう」。
そして、議会は「セレモニーであってはいけない」。結論ありきの議論ではなく「議論の過程こそが民主主義」であると心したい。
今回の選挙結果は政党色が色濃く反映された。その後の、会派結成も政党、支持母体単位での構成となった。無所属議員にとっては、いずれも厳しい結果となった。
少人数でのスタートとなるが、民主主義の原点を忘れず、謙虚に、そして誠実に市政に向き合っていきたい。
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