プリズム

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BayPRESS 880号 /2019年12月07日発行

庁舎解体費最大で32億円  総事業費は膨らむ可能性も

 10月28日付の中日新聞に「清水庁舎解体、最大32億円、杭撤去で4倍強に増、静岡市試算公表せず」の見出し。

 市が庁舎の解体撤去費をこれまでの約8億円の4倍強に相当する、最大32億円と試算していた。「試算額は公表されず、桜ヶ丘病院にも伝えていない、庁舎移転の総事業費は約100億円から120億円位に 膨らむ可能性がある」。

 議会でこの問題を取り上げた。基礎部分を支えるコンクリート製の杭は133本。太さは1mから2m、杭の長さは高層部分で約15m、低層棟で約25m。杭同士の間隔は南北7m、東西約6m。 

 市は「庁舎跡地に桜ヶ丘病院が移転するため、杭を再利用してもらう方向で調整している」と話すが、病院側は態度を明確にしていない。

 老朽化を理由に庁舎を移転するのに、基礎部分だけが老朽化せず、数十年に渡って再利用可能とは理解しがたい。基礎がしっかりしているのなら、庁舎も大丈夫だろう。しかも杭の再利用は本市に前例はなく、全国的にも極めてまれなケース。利用しない杭は、廃棄物処理法により撤去しなければならない。
 
 公表しなかったのは意図的なのか認識が甘いのか。民間企業ならあり得ない話だ。(K)


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