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BayPRESS 902号 /2020年12月12日発行
桜ヶ丘病院の移転問題が大きく揺れている。
これまで清水庁舎跡地に病院を移転するとしていた市は、コロナ等による影響から庁舎の移転計画を一時停止。新たに病院の移転候補地としてJR清水駅東口公園とイベント広場のほか、2か所の民地を提案。いずれも津波浸水想定区域だ。
今回もまた見切り発車か。特に東口公園は庁舎の移転用地として議決済み。ここが選択されると、移転計画は白紙か縮小を迫られるはずだ。
ところが庁舎移転に賛成した議員が、今議会で「東口公園は市の一等地だが、市がこの土地を候補地にあげたのは病院に残って欲しいという熱烈な思いの表れ」と、市の判断を高く評価した。
病院移転に課題は無いのか。清水区に不足する診療科目への対応、医師確保の目途と責任。赤字が続く市立清水病院や他の総合病院への影響や、津波への対策。東口公園に決まれば、近くに公園の代替え地が必要になる。
猫の目行政に翻弄されながらも、その都度、追認していては市議会の存在意義が問われる。病院の撤退を望む市民はいない。早急に全体像を明らかにすることこそ必要だ。
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