プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 868号 /2019年05月25日発行

市民説明と対話必要 庁舎移転で反対過半数

 もし誰かに買い物を頼んだとする。買ってきてくれた物の中に、お願いした物と違う高価な物が入っていたらどうするだろう…。
 
 投票率は下降傾向にある。政治の質が低いから選挙に行かないという声も聴かれるが、政治への関心が薄いところで質の高い政治が育つわけがない。政治とは税金の使い道を決めることに他ならない。
 
 概算事業費約90億円、津波浸水想定区域内に移転する計画の清水庁舎について、静岡新聞が静岡市長選挙の期日前投票の出口調査を行った。 清水区では「反対」33.2%、「どちらかというと反対」が17.5%、合計50.7%と半数を超えた。「賛成」「どちらかと言えば賛成」は27.8%だった。(静岡新聞4月12日付朝刊)

 移転について反対する市民8団体は14日、田辺市長に話し合いを求める要望書を提出した。回答は28日。

 市長は、定例記者会見で市長選挙の結果を踏まえ「(市民に)伝わっていなかったという思い。きちっと丁寧に説明する必要性を感じている」と発言した。

 清水庁舎の移転については納税者である市民の考えと、行政の方針が異なる可能性が高い。要望に沿った丁寧な説明と対話が求められる。


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