このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。
プリズム一覧へ
BayPRESS 866号 /2019年04月13日発行
静岡市長選挙は田辺信宏氏が三選を果たした。山積する課題をどのように解決していくのか、その手腕を見守りたい。
まず、県と市の対立。この状況が続けば市民の損失は計り知れない。まずは田辺市長自ら関係修復に全力を挙げていただきたい。「2年後の県知事選挙で、県知事を変える」との勇ましい声も聞かれるが、そのような姿勢では対立はますます激しくなる。
次に、財政。人口減少が進み税収は減少する。財源確保が難しくなる一方で、少子化対策、高齢者対策などに費用はかさんでいく。加えて、歴史文化施設や清水庁舎、水族館を核とする海洋拠点施設の建設など、大規模建設投資が目白押しだ。「公共投資を呼び水に民間投資を促す地域活性化策」と言うが、どのような民間投資が可能になるのか、具体的提示が求められる。
最後に、桜ヶ丘病院と清水庁舎の移転建設。選挙戦を通じ反対の声が多いことに改めて気づいたはずだ。特に、桜ヶ丘病院については、どのような病院ができるのか、用地交渉はどうなるのか、救護病院の機能は果たせるかなどすべてが不透明だ。力で押せば反発は強くなる。丁寧な市政運営を望みたい。
記事の一覧へ