プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 810号 /2016年10月22日発行

好奇心や想像力を伸ばす教育 先生方に責任と自信、余裕を

岡小学校のゲストティーチャーとして3年生に「小さな発見」について話した。「私の友人T君は、大学生に動物や魚が住む環境について教える偉い先生だ。小学生のころ、一緒に大沢川で小魚などを取って遊んだ。その時好きだった遊びが今のT君の仕事に結びついている」。そんな昔話しを中心に、身の回りの小さなことにも興味を持つ楽しさを話したが、伝わったかどうか。

子どもたちは話の内容より、資料を映すために使ったパソコンや機材に興味があった。スクリーンで影絵遊びをする子、レーザーポインターで遊ぶ子、パソコンの画面を覗きにくる子…。驚くほどの好奇心と行動力、そして瞬時に遊びを作り出す想像力には感心した。身の回りの小さなことに興味を持つ楽しさは、彼らのほうが十分に知っている。後輩たちのそんな光景がとても頼もしく思えた。

先月、小6と中3を対象に行われた全国学力テストの結果が発表された。結果は良好との報告だ。ただその一方で、教育現場がテスト対策に振り回されていないだろうか。先生方が責任と自信、余裕をもって接することができる環境も守らなくてはいけない。


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