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BayPRESS 819号 /2017年03月04日発行
区内8ヶ所で開かれている「清水まちなかタウンミーティング」は6回が終了。1,470名の区民が参加した。田辺市長の話しは桜ヶ丘病院、清水庁舎の移転問題から新サッカースタジアムの建設にまで及んだ。
清水都心の活性化を反対するつもりはない。ただ、論点が違う。主題は桜ヶ丘病院の清水庁舎の場所への移転問題のはずだ。高齢化社会にあって病院の利便性は重要な要素だが、津波浸水時における救護病院としての維持は、津波災害が懸念される清水にあって忘れてはならない条件だ。
不十分な説明に懸念は残ったままでいる。それだけではない。築34年の清水庁舎の解体についてはどうか。たとえ清水庁舎が移転するとしても、その跡地にふさわしい賑わいの施設の在り方を検討しなくて良いのか…。
病院運営母体の意向は重い。ただ、個々の検証をおろそかにして、区民が共感する結論に繋がるわけがない。
市長の説明に対し「詭弁」との声も上がった。
開会中の2月定例市議会、清水庁舎の移転のための基本構想策定予算が計上された。関心が高まる中、なし崩し的に計画は進んでいく。未だに住民合意は得られていない。
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