プリズム

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BayPRESS 950号 /2023年05月27日発行

政策に根拠と裏付け重視 市政改革や見直しに着手

 難波市長就任後、事業の打合せを行った職員は「田辺市政はパッション(情熱)重視、難波市政はエビデンス(根拠・裏付け)重視。政策の立案、進め方は180度違う」と話す。

 政治判断には根拠や裏付けが不可欠なのは当然。「前市長を否定するわけではないが」と前置きしながら「これが普通なのかもしれない」と本音を漏らした。

 改革や見直しが始まっている。「世界の大きな知を活かした行政執行研究会(仮称)」は6月からスタート。最新の科学技術に精通した有識者を集め、新事業の立案につなげる。

 大規模施設事業の見直しも進む。海洋・地球総合ミュージアムは、これまでの博物館的展示ではなく研究開発への貢献など、公的施設として整備意義を重視した内容にする意向だ。

 また、スタジアムについては、IAIスタジアムの改修費用を明らかにする一方、エネオス用地の課題や条件などを精緻に調べるため、直ちに調査実施事業者の公募手続きに入るという。

 6月定例市議会初日の13日には所信表明が行われる。今後4年間の市政運営で静岡市がどこまで変わっていくのか注目していきたい。


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