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BayPRESS 951号 /2023年07月01日発行
コツは曳き方にある。遠く海面に浮かぶ黄色い浮きを目印に、左右同じスピードで、歩くようにゆっくりと。
浮きが砂浜に近づくに従って期待が膨らんでいく。小さな魚がはねただけで「大漁かも」と、顔を見合わせる親子。
砂浜にあがった網の中では、60センチを超える真鯛やコショウダイが勢い良くはねた。
宮沢圭輔市議が宮城島昌典元清水漁協組合長の指導を受け、地引網の復活と継承、体験学習の機会にと「三保地引網保存会」を立ち上げた。
今朝は34組の家族が集合。くじ引きはハズレなく、それぞれが新鮮な土産を持ち帰ることができた。
参加者の笑顔を見ながら嬉しくなった。当初は、船上で網が絡まったり、曳くスピードが速すぎたりと、失敗の連続だった。手のひらにも満たない魚がわずかに入っているだけの時もあった。それでも、参加者は回を重ねるごとに増えていった。
何よりも朝の潮風が心地よい。
今、我が家の冷蔵庫では、コショウダイが煮付になるのを静かに待っている。
現在試行中で参加費は抽選券一枚付き一家族二千円。詳しくは「三保地引網保存会」で検索。
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