プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 841号 /2018年04月07日発行

新庁舎は2088年まで 清水の将来 決める話し

清水庁舎移転の意見応募状況を年齢で見ると、60才以上が5割近くを占め若い世代の意見が少ないように思えた。計画では新庁舎が清水駅東口公園で業務を開始するのは2023年。耐用年数は65年、少なくとも2088年まで使用し続けることになる。

週末や祝日閉庁の区役所を中心とした今回の計画に、まちづくりや賑わいの創出がどれほど期待できるだろうか。区役所に行かなくても、ほとんどの用事がスマホで済む時代もそう遠くないだろう。

同公園周辺は駅、海に近く富士山の眺望も良い。増加が見込まれる訪日観光客をも対象とした、周遊の起点、観光、商業施設等のエリアとして発展する可能性がある。隣接民有地にはサッカースタジアム建設を望む声も高まっている。

政府の地震調査委員会は、30年以内の南海トラフ巨大地震発生確率を70%程度から70~80%に引き上げた。防災拠点となる区役所や救護病院を津波浸水想定地域に移転させることへの不安や心配は年々高まっていくだろう。

清水の将来を担う、まだ生まれていない子や孫たちの世代にまで及ぶ話し。他人事では済まされないと思う。


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