プリズム

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BayPRESS 845号 /2018年04月28日発行

清水区民に説明不要? 大規模投資に市民合意

田辺市長は5月12日から葵区と駿河区の11か所で区民との意見交換会を行う。「市の重点施策について分かりやすく説明をし、市民の皆さんと市長が一緒になって考える」のだという。清水区では昨年実施したからとの理由で開催の予定はない。果たしてそれで良いのだろうか。

昨年行われたタウンミーティングは、桜ヶ丘病院を清水庁舎の場所に誘致する件を含めた区の「国際海洋文化都市」構想についての説明で、市の重点施策全般についての意見交換会ではなかった。

重点施策の中には葵区で計画されている市民文化会館の建て替えや歴史文化施設の建設、清水区の海洋文化拠点施設、清水庁舎建設など数十億円から百億円超えともいわれる大規模投資が含まれる。

建設費と維持管理費は市民の税金から支払われることになる。高度成長期ならともかく、財政見通しでは毎年数十億円の財源不足が予想される中で、これらの投資には納税者である全市民の一定の理解と合意が求められるはずだ。

清水区民の合意は説明せずとも得られているというのか。その答えは来春の市長選に持ち越される形となりそうだ。


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