プリズム

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BayPRESS 913 914号 /2021年06月26日発行

桜ヶ丘病院の移転と説明責任 問われる田辺市長の政治姿勢

 静岡市議会に市民団体から請願書が出された。
 請願者たちは、新病院の機能、災害医療における同病院の位置づけについては未だに不明確だとして、田辺市政とJCHOに対し説明責任を果たすよう求めている。

 昨年12月、田辺信宏市長は、市民に何ら説明がないまま、JCHOの尾身茂理事長と「桜ヶ丘病院を清水駅東口公園に移転する」基本協定を結んだ。

 「市立病院でないのだから、勝手にどこにでも移転すればよい」と言うわけにはいかない。移転先は清水庁舎が移転することになっていた、清水区の一等地。しかも、病院立地には相応しくない津波浸水想定区域。

 都市計画の観点からも、災害医療の観点からも市民に十分な説明が必要な事は言うまでもない。加えて、救護病院の指定や役割、ヘリポートの設置など、市当局のこれまでの説明と異なる報道があり、市民の間に大きな不安が広がっている。

 桜ヶ丘病院は築60年を超え、耐震性能が危ぶまれている、早急に移転が必要なことは理解できる。 問われているのは田辺市長の政治姿勢そのものだ。(続)


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