プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 849号 /2018年07月14日発行

若者は観光親善大使 郷土へ愛着と誇りを

「今度、静岡に寄るんだけど、どこか良いとこ教えて」
「う~ん。思いつかないな~」

先日、久能山東照宮権宮司姫岡恭彦さんとの雑談の中で、県外から参拝に来た学生たちとの会話が話題となった。

学生たちは「三保の松原、日本平の風景、そして、荘厳な東照宮の社殿、どれをとっても素晴らしかった」と興奮気味に話し、「なぜ、静岡出身の友人が思いつかなかったのか不思議」とも。

話を聞いて「どきっ」とした。学生時代、友に故郷の良いところをどれだけ語ってきただろう。

市教育委員会学校教育課では小学5年生から中学3年生を対象とした「しずおか学副読本」の作成に取り組んでいる。

「副読本は徳川家康公を含む郷土史や、山間部の魅力を伝えるオクシズ、前浜のことを知るしずまえ、など6分野に分けて編集を進めています」と話すのは石井康義指導主事。来年度から、学校のパソコン画面で学ぶことができる。

進学や就職で市外に出ていく若者たちは、静岡市の観光親善大使でもある。
 
「郷土への愛着と誇り」を育てる副読本の完成がとても待ち遠しい。


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