プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 947号 /2023年02月11日発行

関東大震災から百年 教訓新たに 本所防災館でパニック状態に!?

 「忘れること」は健康法ともいわれています。嫌な体験や経験を忘れることで幸せな毎日が過ごせるとも言えます。でも、世代を超えても忘れていけない教訓があります。

 先日、地区防災会の研修で、墨田区にある東京消防庁本所防災館に行ってきました。ⅤR防災コーナーでは特殊なゴーグルをつけて、地震、風水害を疑似体験したり、煙が充満する廊下を出口に向かって迷いながら逃げたり、手すりの無い部屋で四つん這いになり阪神淡路大震災の揺れを転がらないように耐えたり…。

 これまで、様々な施設で似たような経験してきても、環境が変わると手順を忘れチョットしたパニック状態に。定期的に訓練、しっかりと記憶しておかないと、いざ、と言う時役に立たないことを実感してきました。

 百年前の9月1日に発生した関東大震災での死者行方不明者は10万5千人。その後も、阪神淡路大震災では5千5百人、東日本大震災で1万8千人もの命が失われました。

 南海トラフ地震での死者数は23万にと言われています。自然災害の教訓だけは風化させず、しっかりと伝え、備えておきたいですね。


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