このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。
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BayPRESS 837号 /2018年01月27日発行
「西郷(せご)どん」は鹿児島市加治屋町に生まれた。江戸時代は下級武士の居住地だったが大久保利通、内閣総理大臣山本権兵衛など数多くの偉人が育った。司馬遼太郎は「明治維新から日露戦争までを、一町内でやったようなもの」と評した。
薩摩藩には地域ごとに郷中(ごうじゅう)とよばれる、独特の青少年教育があった。特定の師を持たず、先輩が後輩を指導し、お互いに助け合う。歴史学者、磯田道史氏によれば、子供たちはここで判断力、決断力、そして実行力を伴った「知恵」、そしてリーダーシップを身につけた。
こどもクリエイティブタウン「ま・あ・る」が5周年を迎えた。小学生が仕事体験等を通じ自主性や創造性を育み、社会・経済の仕組み学ぶ。時代や社会背景が変わっても変わらないことがある。知恵は人とのかかわりの中で学ぶもので、知識はその道具。さらに知恵とは知識を使って人に役立つものを作り出すこと。
「ま・あ・る」が今後、さらに進化し、やがて、日本や世界をリードする経営者など優れた人材が育つことを期待したい。
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