プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 836号 /2017年12月09日発行

家庭の地震対策速やかに 高まる巨大地震発生確率

12月3日は、地域防災訓練の日。各地で自主防災による避難訓練などが行われた。

最も大切なことは発災直後、自分と家族の命を守ること。訓練の成果が発揮できるかはそれからだ。言い方は悪いが即死ならまだしも家具や柱に挟まれ、激痛に耐えながら長時間救助を待つのはつらい。

平成7年に起きた阪神・淡路大震災では、死者の8割以上が建物の倒壊、家具の転倒などによる圧死だった。救出されたのに数時間後に死亡するクラッシュ症候群も多数含まれる。各家庭での家具等の転倒防止、家屋の耐震対策が不可欠だと思う。特に昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅は大きな被害が予想される。

マグニチュード8~9といわれる南海トラフ巨大地震の発生確率は、10年以内に20%から30%と極めて高い。

静岡市では県と協力して、「プロジェクト TOUKAI(東海・倒壊)-0」を推進している。専門家による診断事業、木造住宅耐震補強事業、ブロック塀等耐震促進事業などメニューも豊富だ。状況に合わせて丁寧に相談に乗ってくれる。都市局建築部建築指導課安全推進係


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