プリズム

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BayPRESS 929号 /2022年03月26日発行

海洋文化施設以上の波及効果 スタジアム建設は公民連携で

市議会2月定例会が閉会。海洋文化施設の建設に係る事業費170億円含む議案が、賛成多数で可決されました。

 議案にはサッカースタジアム建設に関わる事業費1200万円も含まれ、事業手法の調査検討などが行われます。

 田辺市長は会見で手法を問われ「公民連携の形でのぞみたい」との考えを明らかにしています。

 「公民連携」のモデルとして建設されたのが「パナソニックスタジアム吹田」、収容人員は4万人。

 吹田市は「建設費を寄付金だけで賄う」との条件で建設用地選定などを支援。総建設費140億円は、経済界からの寄付99億円、個人からの寄付6億円、助成金35億円で賄われました。

 新スタジアムの候補地については「ENEOS遊休地が有力」とする田辺市長。富士山、駿河湾、駅直結。コンサートなど、様々なイベントが楽しめる複合スタジアムができれば宿泊、飲食、買い物など、海洋文化施設以上の波及効果が期待できるはずです。

 市財政は今後、硬直化が一層進みます。 期待を寄せる経済界の寄付だけで建設できるのか。市は不足分を補う意思があるのか。市の姿勢が問われています。


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