プリズム

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BayPRESS 821号 /2017年04月08日発行

投票率は議会の成績簿 行政のチェック十分に

市議会議員選挙が終わった。有権者の関心は薄く投票率は全市で41.16%(前回45.65%)。清水区では44.52%(同50.07%)で、前回を約5.55%も下回った。投票率は市議会全体の成績簿だ。

清水区では選挙直前まで、「清水まちなかタウンミーティング」が開催されていた。桜ヶ丘病院、清水庁舎の移転を含む区の将来ビジョンについて田辺市長が説明した。区民の中に市政に対する疑問は少なからずあったはずだ。

報道各社は「選挙戦を通じて争点が定まらなかった」と振り返るが、争点がなかったのではなく、候補者が敢えて争点にしなかったのではないか。

現在の地方政治は「市長」と「議員」を住民が直接投票で選び、お互いに活動をチェックする二元代表制となっている。しかし、議会による行政のチェック、監視が十分に行われているとは言い難い。

「反対のための反対」であってはいけないが、不明な部分についてはしっかりと問題点を指摘し説明を求めていかなくてはいけない。
少子高齢化、人口減少。限りある財源を、どこに投資していくべきか。今後四年間、静岡市議会に与えられた職責は重い。


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