プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 799号 /2016年04月23日発行

南海トラフへの影響懸念 災害への備えを最優先に

14日に発生した熊本地震は気象庁の予測を超えるものとなった。つい先ほどまで談笑していた家族や知人が一瞬で帰らぬ人に。住み慣れた我が家、街の光景が地響きとともに崩れ落ちていく。被害に遭われた方々、また、避難所で不便な生活を余儀なくされている方々に心から哀悼の意とお見舞いを申し上げたい。

時間とともに被害は広がっていく。気象庁は「経験則が通じず、今後の地震予測は困難。地震拡大については過去にない」と話した。巨大津波などを引き起こす南海トラフ地震への影響にも警戒が必要とする専門家もいる。言うまでもなく、この地震が発生すれば、清水区は甚大な被害を被る。不安を煽るようで辛いが、災害は「備えあれど憂いあり」といわれる。家庭の防災対策を再確認して頂きたい。

さて、田辺市政は今回の地震の教訓をどのようにいかすだろうか?さし迫って重要な課題は災害救護病院である桜ヶ丘病院の移転問題だ。もはや軽々に津波浸水地域にある「清水庁舎が最有力」とはいえないだろう。桜が丘公園を含む候補地選定について「災害への備え」を最優先に柔軟かつ迅速な検討を望みたい。


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