プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 926 927号 /2022年02月26日発行

ポンプ場と文化施設で法令違反 揺らぐ信頼 倫理規範はだれが

 市民や企業に対し法令順守を求める市役所で、法令違反が相次いでいます。

 総事業費約70億円。清水区の浸水対策として工事が進む高橋ポンプ場建設計画では、事前着工など2度にわたり法令違反が発覚。また62億円で建設が進む歴史文化施設でも同様の法令違反。いずれも追加工事の発生や、完成時期が遅れる可能性が出ています。

 こんな時こそ、行政のトップとして倫理規範を説くべき市長ですが、来年の市長選挙で有権者になる高校生に、本人の似顔絵入りマスクを配布したことが全国ニュースに。さらに、職員には「会食は家族や日頃行動をともにする少人数に限る」としながら、本人は県外の知人等と飲酒を伴う会食で感染。意識の緩みが指摘されています。

 開会した2月定例市議会冒頭、田辺市長は施政方針で「市民の命と暮らしを守るため、引き続き感染防止や経済回復に全力を尽くす」と意気込みました。

 相次ぐ法令違反と規範意識の緩み。ネット上には多くの批判が寄せられ、市政への信頼が大きく揺らいでいます。

 次回は、日の出地区に建設予定の水族館建設事業を取り上げます。


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