このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。
プリズム一覧へ
BayPRESS 907号 /2021年02月20日発行
宮城、福島に震度6強の地震が発生した。大きな揺れに見舞われた地域の方々には、心からお見舞いを申し上げたい。
清水区の震度は3。長く続いた揺れに「ついに来たか」と身構えた。
自分や家族で生き抜くことを「自助」、隣近所や自治会などで助け合うことを「共助」、自治体や国・自衛隊などからの援助を「公助」という。
南海トラフ地震の場合、被災地が広域化するため、公的援助は当分の間、期待できない。まずは、自助意識を高めていく必要がある。家具の転倒防止や避難ルート、備蓄食料などは大丈夫か。
そして、公助の要、市の防災意識も気にかかる。桜ヶ丘病院と災害拠点となる新清水庁舎の移転先ははJR清水駅東口公園。最大2、6mの津波が想定される。
心配する市民の声に市は「県に防潮堤を作ってもらい、津波発生時は自衛隊が駆けつけてくれるから大丈夫」だという。
市民には自助を求めながら他人任せ、最初から公助をあてにしている市行政。上層部では相当風化が進んでいるようだ。
東日本大震災から間もなく10年。「教訓を忘れるな!」との啓示。重く受け止めていただきたい。
記事の一覧へ