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BayPRESS 839号 /2018年03月10日発行
東日本大震災から7年。津波避難ビルに指定されている清水シティホテル(JR清水駅前)で、光る木の手摺「ははのて」見学会が行われた。
ぬくもりある木製(タモ材)の手すりにLED照明が組み込まれ、人が通るとセンサーで点灯する仕組み。災害時には誘導灯として避難行動を助ける。ホテル内1階から7階、非常用外階段1階から6階に設置された。静岡市の津波避難ビルの整備補助金を活用。屋上には蓄電池のほか給湯タンクを設置。停電時でも電力や温水の供給も可能となった。災害は季節や時を選ばない。避難してきた人たちにとっては有難い配慮だ。
これまで地域の方々には本当にお世話になってきた。少しでも恩返しができれば」と話す村上信也社長。「ホテルだから24時間対応できる」とも。見学会は「ははのて」を開発した辻町の大日工業㈱が主催。施工にあたった興津の池田建設㈱、村松の篠田電機㈱ほか、市、商工会議所、県工業技術研究所、施工に携わった地元企業が完成を祝った。
優しく足もとを照らす「ははのて」の光に、心も温かくなるひと時だった。
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