プリズム

このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。

BayPRESS 813号 /2016年12月03日発行

重傷者を津波浸水想定地域へ 病院側の良識ある判断に期待

4日は地域防災の日。岡地区連合自主防災会(堀谷一世会長)の訓練では二中グラウンドと岡小体育館を訓練会場に、小中高生を含む2,120名の参加を予定。初期消火、炊き出し、救護、水槽操作まで、幅広い訓練を行う。

今年は日本列島いたるところで大きな揺れに見舞われた。11月22日には福島県沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生。津波警報が発令され約51万人に避難指示・勧告が出された。川を逆流する津波の映像、繰り返し避難を呼びかけるTVアナウンサー。6年前の恐怖が頭をよぎった。

まずは、家屋や家具の倒壊から自らの身を守ること。水や食料、着替えの準備も必要だ。次に、避難所での助け合い。そして、最後に公的機関の援助。自助、共助、公助それぞれの機能が連携し、初めて被害は最小限に抑えられる。

しかし、重傷・重病者は一刻も早く公的病院の助けが必要となる。

田辺市長は救護病院である桜ヶ丘病院の移転候補地の一つに、津波浸水想定地域の清水庁舎の場所を挙げた。市長の言う「災害に強いまちづくり」とは何か。病院側の良識ある判断を期待したい。


記事の一覧へ