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BayPRESS 884号 /2020年02月08日発行
10日から2月定例市議会が始まる。39日間の会期の中で令和2年度の一般会計当初予算の審議も行われる。
財政状況は厳しい。予算編成に際し、財政局長は各局長、区長に次のように通知した。
「令和元年の当初予算では約50億円の財源が不足し、基金などの取り崩しで対応。市債(市の借金)残高も4,614億円となり、直近の5年間で217億円増加した」
さらに、「財政の中期見通しでは令和2年度以降は70億円前後の財源不足が生じるなど、市財政の硬直度は高い水準にあり、新たな財政需要への対応が困難になっている」
また、予算編成では各局の概算要求枠を対前年度比でマイナスにし、歳出予算の総額を厳しく抑えるマイナスシーリング方式がとられた。
このことは市の姿勢として高く評価できるが、問題はこのようにして集めた財源を何に使うかだ。爪で拾って箕でこぼすようなことがあってはならない。
議会側には市長が出した議案を可決、否決、もしくは修正して可決するという選択肢がある。最初から全議案に賛成の姿勢では、市と議会の緊張感は失われる。議会が、追認機関とみなされたとき、議会はその存在意義を失う。(K)
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