このまちの未来について、風間しげきが思うことを綴っていきます。皆様のお声もぜひ、お聞かせください。
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BayPRESS 851号 /2018年08月25日発行
市が今後、立て続けに建設を予定している、市役所新清水庁舎や水族館を核とした海洋拠点文化施設(清水区)、歴史施設や文化会館の建て替え(葵区)などは、いずれも数十億から百数十億円規模の経費が見込まれている。
大型建設事業などを行う際に、市は資金調達のために借り入れを行う。市の借金が増えると、将来の負担が大きくなり、時代の変化に伴う出費を工面するのが難しくなっていく。
住宅ローンと同じ。家を建てる時、一家の将来にわたる収入や子供の成長に伴う教育費、急な病気や家屋の修理なども十分に考慮するはずだ。
人口も税収も右肩上がり、高度成長期ならともかく、これからこの街を担う子どもたちの肩には、人口減少に伴う税収減、高齢者福祉に対する費用負担増などが重くのしかかる。
静岡市の市債(借金)の残高は平成28年度決算で4482億円。増加傾向にある。
私たちが将来にわたって本当に必要とする規模、内容の施設なのか。負担はどうか。
全国の市町では、大規模建設事業を見直す取り組みが進んでいる。
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